故人のサブスクを調べる 請求名と契約先を結ぶ課金台帳の作り方

故人のカード明細に知らない請求名があっても、それだけで契約したサービスは特定できません。サービスの直接請求、アプリストアの合計請求、年払いの契約を分けて調べる必要があります。
父の明細に三つの継続請求が残る架空例で、請求名と契約先を結ぶ台帳を作ります。解約受付だけで終えず、必要データと最後の課金まで確認する順序を説明します。
- 請求名が不明な行を残して契約先へ照会できる
- 直接請求とアプリストア経由や年払いを区別できる
- 支払停止と正式解約と最終請求を別に確認できる
請求日と請求名をそのまま台帳へ残す

まず、請求日、請求名、金額、支払元を明細どおりに記録します。見覚えがない請求を、推測したサービス名へ置き換えないようにします。
契約の手がかりには、本人宛ての紙の通知や、正当に確認できる購入・契約の資料も使います。家族が普段使っていたサービスでも、故人の契約なのか、別の家族の契約を故人が払っていたのかを分けて確かめます。
| 請求の仮例 | 明細に残すもの | まだ確定しないこと |
|---|---|---|
| D01 月980円 | 表示された加盟店名と支払日 | 直接契約先と利用者 |
| D02 月1800円 | アプリストア等の表示名 | 内訳の契約数とサービス名 |
| D03 年12000円 | 年会費等の表示と前年の請求 | 更新日と現在も続く契約か |
金額は説明のための仮定です。同じ980円のサービスが見つかっても、その一致だけでD01の契約先と確定しません。家族カードの利用、分割払い等の別の請求もあり得ます。
直接契約とアプリストア経由の請求を分ける

D01の直接請求なら、表示名と契約資料からサービスの正規窓口を特定します。D02のアプリストア等の請求なら、決済の窓口と、利用しているサービスが別になっている可能性があります。
アプリストアの合計1800円を、一つのサブスクとして解約できると決めないでください。個別の購入、複数の定期契約、家族の利用等を分けるため、正式な窓口へ請求の特定を相談します。
カード会社は請求名等の確認先になりますが、カードの停止だけで、全てのサービス契約が終了するとは限りません。特定できた契約先へ、死亡時の解約方法と必要書類を確かめます。
照会には、死亡した契約者の情報、請求日、表示名、金額、確認できる契約情報と申請者の関係を用意します。故人になりすましてサインインしたり、パスワードを推測したりする方法を前提にしないでください。
月額だけでなく一年以上の周期を確認する

直近一か月に請求がない契約もあります。年払い、数か月ごとの更新、無料期間終了後の課金などを調べるため、取得できる明細の期間と更新通知を確かめます。
D03の年12000円なら、前年の同時期の請求と更新に関する通知を対応させます。閲覧できる明細が数か月だけなら「年払いなし」とせず、調査できていない期間を記録します。
| 台帳へ追加する欄 | 記録する内容 |
|---|---|
| 請求の周期 | 月、年、その他、未確認 |
| 契約先の根拠 | 契約通知、正規窓口の回答等 |
| 利用者 | 故人、家族、未確認 |
| 次の照会 | 依頼先、必要資料、返答予定 |
| 保存の必要 | 写真・書類等の有無を確認中か |
同じ表示名でも、家族の契約なら誤って解約すると日常の利用が止まります。契約者と支払者が違う行は、家族へ確認したうえで扱いを決めます。
メールやアカウントの正式なアクセス申請が必要な場合は、データ取得の対象と条件を別に確認します。請求を探すために、先にアカウントを削除しないようにしましょう。
必要データの申請と解約と最終請求を分ける

契約先が分かったら、解約の効力日、未払分、日割りや返金の有無、保存データや家族利用への影響を確認します。全てのサービスが死亡日へ遡って無料になるとは限りません。
データが必要な契約は、正式な取得申請と解約・削除の順序を窓口へ相談します。データを受け取る権限と、継続契約を終了させる権限も、同じ資料で足りると決めないようにします。
最後に、受付番号、解約効力日、最終請求と支払額、次回請求の確認日をD01からD03へ追加します。解約メールが来たことと、全ての請求が清算されたことを分けて記録してください。
IDが不明で進まない場合も、請求の資料を持って正規窓口や消費生活センター等へ相談できます。問い合わせの回答を受けるまでは、未解明の行を消さず、誰が何を調べているかを家族で共有しましょう。
関連する資料の準備は、親の財産の調べ方 預貯金や不動産の照会先と必要書類も参考にしてください。
よくある質問

カードを停止すれば故人のサブスクは全て解約されますか
支払いの停止と契約終了は別です。請求先を特定し、死亡時の正式な解約方法と最終請求を確認します。
アプリストア名の請求は一つのサブスクですか
合計請求に複数の契約や購入が含まれる場合があります。表示名と金額だけで契約数を決めず、正規窓口へ内訳の特定を相談します。
直近一か月に請求がなければ契約はありませんか
年払いや無料後の更新等は見落とす可能性があります。取得できた明細の期間と更新通知を確認し、未調査の期間を残します。