家族が亡くなったときのLINE手続き アカウント削除と残す記録

家族が亡くなった後、LINEのやり取りを残したい気持ちと、故人のアカウントを整理したい気持ちは、分けて考えます。LINEの公式案内では、遺族であっても故人のアカウントを引き継ぐことはできず、削除を希望するときは遺族から問い合わせる方法が示されています。
ここでは、母との会話が自分のLINEに残っている長女の架空例を使います。自分側の会話や写真の保存、任意の削除相談、別に確認する有料契約という順に、何を残してから判断するかを説明します。
- 故人のアカウントを引き継げないことと任意の削除相談
- 自分のトークや受領写真を記録として残す方法
- 公式への問い合わせと有料契約の整理の分け方
故人のアカウントは引き継げず削除の手続きは任意と知る

LINEは、そのアカウントを作った本人に限って利用できるものと案内しています。遺族が母のアカウントを自分の名義へ承継したり、母として使い続けたりする前提で手続きを進めることはできません。長女自身のアカウントに残る会話と、母のアカウントの情報を区別します。
一方、利用者が亡くなった場合の手続きは必須ではなく、何もしなければアカウントが残る場合もあるとされています。死亡したから直ちに必ず削除しなければならない、と家族を急がせるものではありません。ただし、手続きしなければ永久に保管されるという保証でもありません。
| 分ける対象 | この例で確かめること |
|---|---|
| L01 母のアカウント | 削除を希望するか、公式へ確認する内容は何か |
| L02 長女のトーク | 母との会話で自分が閲覧できる部分 |
| L03 受け取った写真等 | 自分の端末等へ保存できているか |
| L04 不明な契約 | LINE関連と分かる請求の契約先と内容 |
この一覧は家族の整理用であり、LINEが定めた申請書類の一覧ではありません。故人の全データを受領できるという前提を置かず、まず自分側に残せる記録と、公式へ問い合わせたい内容を書き出します。
自分のトークと受け取った写真を保存できる範囲で残す

長女が自分のLINEで読める母との会話は、公式の方法でテキスト形式のファイルとして保存できます。メイン端末では対象のトーク画面のメニューから設定を開き、「トーク履歴を送信」を選んで保存先等へ送ります。表示や操作は利用環境により異なるため、現行ヘルプに沿って確認してください。
| 残したい物 | 保存時の確認 | 残る限界 |
|---|---|---|
| 自分の会話の文章 | 送信したテキストファイルを開き、日付と内容を確認 | そのファイルからLINEへトークを復元できない |
| 受け取った写真や動画 | 自分側で閲覧・保存できる物を別に保存し、ファイルを確認 | 会話をテキストで残すだけでは画像本体の保存にならない |
| 母の全トークや保管データ | 自分の会話との範囲の違いを記録 | 自分側の保存方法を故人の全データ取得へ広げない |
テキスト保存は、後で読み返す記録を残す方法です。LINEアカウントを引き継ぐためのバックアップとは異なり、LINEはテキスト形式で保存した履歴を復元できないと説明しています。パソコン版では、現在トークルームに表示されている履歴のみが保存されるという制限もあります。
写真等は、会話に見えていることと、端末や別の保存先にファイル本体が残っていることを分けて確かめます。自分が受け取った物のうち保存できる範囲で、ファイルを開けるかまで確認してください。故人と別の人との会話まで、自分側の履歴に含まれていると考えないようにします。
保存した会話には、母以外の人の情報も含まれることがあります。思い出の保管と、家族や外部への公開は別の判断です。必要な物に絞り、保存先と共有する相手を決めて管理します。
削除を希望する場合は遺族として公式窓口へ問い合わせる

削除を希望する場合は、LINEセーフティセンターの「故人のアカウントを閉鎖する」にある公式の問い合わせ先から相談します。母のアカウントを使って本人の申請を装うのではなく、遺族であることと、対象を特定するために分かっている情報を伝えてください。
| 問い合わせ前のメモ | 確認すること |
|---|---|
| 希望する対応 | 故人のアカウント削除を希望していること |
| 問い合わせる人 | 氏名、故人との関係、連絡先 |
| 対象の手掛かり | 公式が求める範囲のアカウント識別情報 |
| 必要資料 | 死亡や関係を示す資料等の要否と提出方法を窓口へ確認 |
| 削除の影響 | 残したい記録との関係、不明な点を確認してから判断 |
公開されている故人向けの案内だけから、全国共通で必ず必要な戸籍の種類や部数、処理日数まで決めることはできません。問い合わせの回答で指定された資料を確認し、送付前に控えを残します。家族が作った確認表を、公式の必須書類として提出する必要はありません。
また、スマートフォンからアプリを取り除く操作と、LINEアカウントそのものの削除は別です。アプリを削除したことだけで、故人についての問い合わせや関連契約の確認が終わったとは扱わないでください。
有料サービスや回線の精算をアカウントの記録と分ける

母のカード明細等に関連する請求があれば、L04に契約先、サービス名、対象期間、支払方法を記録します。LINEアカウントの削除を申し出れば、関連する有料契約や携帯電話回線が全て自動で解約・返金される、と考えないようにします。
例えば、会話の保存を終えた日、削除を問い合わせた日、有料サービスの契約先へ確認した日は、別々に記録します。何の受付が完了したのかが分かれば、アカウントの回答待ちと、請求が続く理由の調査を混同しにくくなります。
| 記録の欄 | 残す内容 |
|---|---|
| 保存した物 | 自分の会話、写真等の保存日と場所、確認できなかった物 |
| LINEへの照会 | 受付番号や受付メール、追加資料、回答、完了の連絡 |
| 契約先への確認 | 対象サービス、停止等の受付日、最終請求や返金の案内 |
| 家族との共有 | どこまで終わったか、未回答は何か、次に確認する人 |
電話回線等の手続きが別に進む場合も、必要な資料や精算はその事業者に確認します。アカウントの整理で得た情報は財産や契約を探す手掛かりとして扱い、家族が故人名義のまま新たな契約や取引をする権限と同じものにはしません。
残る契約や財産の調査を進めるときは、親の財産の調べ方 預貯金や不動産の照会先と必要書類も参考にしてください。
資料の確認や手続きの進め方に迷う場合は、相続サポートの相談窓口をご覧ください。
よくある質問

故人のLINEを遺族が引き継げますか
LINEは作成した本人に限る利用とされ、遺族でも故人のアカウントを引き継ぐことはできません。削除を希望する場合は公式窓口へ問い合わせます。
亡くなったら必ずアカウント削除の手続きが必要ですか
公式案内では死亡時の手続きは必須ではありません。何も手続きしなければ残る場合もありますが、永久保存を保証するものではありません。
トークをテキストで保存すればLINEへ復元できますか
テキスト形式で保存した履歴は復元できません。自分の会話を記録として残す方法と、アカウントのバックアップや引継ぎは分けて考えてください。